業務用として木固め剤を大量に使う場合は、木固めエースより乾燥速度が早く、コストが割安なプレポリマー・PSシリーズの使用をおすすめします。
プレポリマー・PSシリーズは大別して3種類あります。スギやマツなどの針葉樹用に塗膜硬度を高めたPS No.1000、サクラやケヤキなどの広葉樹用に塗膜硬度をやや弱めたPS No.2000、針葉樹と広葉樹どちらにも対応し、紫外線による変色に強いハイグレード版のPS No.3000です。いずれも専用シンナー(PS-NYシンナー)で2~3倍に希釈してから塗布します。本ページでは針葉樹・広葉樹の両方に使えるPS-NY No.3000を販売しています。容量は1kg、4kg、16kgの3サイズをご用意しています。
PS-NY No.3000は紫外線による変色に強い無黄変タイプで、樹脂分を多めに配合してあるため、導管を埋める目止め効果が高いのが特徴です。同じシリーズのPS No.1000や2000に比べると、乾燥速度が遅めに設定してあるため、木固めエースの施工性に慣れた方にも人気があります。さまざまな樹種の材を加工している工房の場合、樹種によってプレポリマーの種類を変える必要がありません。材の特徴を大切にしたい器物にお使いください。
プレポリマーの含浸作業。詳しい作業手順は、
塗装方法の解説ページへ。
- 用途
- 木工品全般の木質強化(変形防止と耐水性向上)、耐黄変性。
- 分類
- 1液反応硬化型プレポリマー(ウレタン系無黄変タイプ)
- 希釈(配合)割合
- 本製品1に対して、PS-NYシンナーを2から3の割合で希釈
- 標準塗装仕様
- 常圧浸漬(ドブ漬け、または刷毛・ウエスで塗布)、木材含水率8-15%を推奨
- 塗布(配合)量目安
- 杉の辺材で平米あたり0.2-0.3kg(樹種、部位、含水率で変動)
- 鉛筆硬度
- HB-F
- 可使時間
- 2時間/20℃(塗布後はPS-NYシンナーで直ちに表面を拭き取る)
- 乾燥時間
- 5〜6時間/20℃
- 使用期限
- 未開封時:約1年6か月、開封後:半年以内の使用を推奨、冷暗所密封保管。
- 成分表示
- 酢酸エチル・トルエン
- 適用法令
- 消防法危険物(第4類第1石油類)、有機溶剤中毒予防規則(第2種有機溶剤等)